基本的な光ファイバーの測定方法 (mini・シリーズ)
1. 図1のように、基準ファイバーを光源から光パワーメータにつなげ、光源からの出力を光パワーメータに表示させます。この表示された数値を、P1とします。
( P1: 基準ファイバーのみを接続したときの、光パワーメータの表示値 )
![ファイバーの測定方法1.png](https://static.wixstatic.com/media/63f52d_908b85fc127a4e75a98856c926bbe4b5~mv2.png/v1/fill/w_700,h_214,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E6%96%B9%E6%B3%951.png)
図1 例: P1 = -5dBm
2. 図1の接続から、基準ファイバーと光パワーメータの接続をはずし、そのはずした区間に、図2のように中継アダプタを介して被測定ファイバーを接続します。この時、光パワーメータに基準ファイバーと被測定ファイバーを介した光源出力が表示されます。この時表示された数値を、P2とします。
( P2: 基準ファイバーと被測定ファイバーを接続した時の、光パワーメータの表示値 )
![ファイバーの測定方法2.png](https://static.wixstatic.com/media/63f52d_4131fe74f36e4930b4f303e515332f54~mv2.png/v1/fill/w_700,h_214,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E6%96%B9%E6%B3%952.png)
図2 例: P2 = -7.5dBm
3. P1とP2の光パワーメータ表示値の差が被測定ファイバーの減衰量(損失)となります。
計算式:P2-P1=被測定ファイバーの損失
【例:-7.5dBm - ( -5dBm ) = -2.5dB 】
補足:
①基準ファイバーの接続時の光源出力から、被測定ファイバーを接続したことによって、どれだけ出力が落ちたか、この落ちた分が被測定ファイバーの減衰量となります。
②弊社パワーメータには「相対値測定機能」があります。(現行品では216を除く)
この一連の「P2-P1=被測定ファイバーの損失」の計算を簡略することが出来ます。
基準ファイバーの測定を行った後、REL(dB)スイッチを押して基準値設定し、その後被測定ファイバーの接続を行えば、被測定ファイバーの減衰量を自動的に表示させることが出来ます。
実際の手順:
図1のように接続し、測定 ⇒ REL(dB)を押す ⇒ パワーメータを外します。
外した区間に中継アダプタを介し、図2のように被測定ファイバーを接続します。
これで被測定ファイバーの減衰量が表示されます。
基本的な光ファイバーの測定方法 (ハンディ・シリーズ)
1. 図3のように、基準ファイバーを光源から光パワーメータにつなげ、光源からの出力を光パワーメータに表示させます。この時表示された数値を、P1とします。
( P1: 基準ファイバーのみを接続したときの光パワーメータの表示値 )
![ファイバーの測定方法3.png](https://static.wixstatic.com/media/63f52d_4ea3007f8dad4318b3625193163810d0~mv2.png/v1/fill/w_527,h_154,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E6%96%B9%E6%B3%953.png)
図3 例: P1 = -25dBm
2. 図3の接続から、基準ファイバーとセンサ側パワーメータの接続をはずし、そのはずした区間に、図4のように中継アダプタを介し被測定ファイバーを接続します。この時、センサ側パワーメータに基準ファイバーと被測定ファイバーを介した光源出力が表示されます。この時表示された数値を、P2とします。
( P2: 基準ファイバーと被測定ファイバーを接続した時の光源出力 )
![ファイバーの測定方法4.png](https://static.wixstatic.com/media/63f52d_540885a0ad4449f8933abb43e92a5770~mv2.png/v1/fill/w_620,h_159,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E6%96%B9%E6%B3%954.png)
図4 例: P2 = -27.5dBm
3. P1とP2の光源出力の差が被測定ファイバーの減衰量(損失)となります。
計算式: P2-P1=被測定ファイバーの損失
【例:-27.5dBm - ( -25dBm) = -2.5dB】
補足:
①基準ファイバーの接続時の光源出力から、被測定ファイバーを接続したことによって、どれだけ出力が落ちたか、この落ちた分が被測定ファイバーの減衰量となります。
②弊社パワーメータには「相対値測定機能」があります。
この一連の「P2-P1=被測定ファイバーの損失」の計算を簡略することが出来ます。
基準ファイバーの測定を行った後、REL(dB)スイッチを押して基準値設定し、その後被測定ファイバーの接続を行えば、被測定ファイバーの減衰量を自動的に表示させることが出来ます。
実際の手順:
図3のように接続し、測定 ⇒ REL(dB)を押す ⇒ センサ側パワーメータを外します。
外した区間に中継アダプタを介し、図4のように被測定ファイバーを接続します。
これで被測定ファイバーの減衰量が表示されます。